What is AMH?

AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは

AMH(アンチミューラリアンホルモン)は、卵巣予備能(残っている卵子の数の目安)を表すホルモンです。

月経周期に関係なくほぼ一定の値を示すため、いつでも採血するだけで測定できるのが大きな特徴です。「今の自分の卵巣にどれくらい卵子が残っているか」を知る、最も手軽な検査です。

AMH検査料 8,800円(税込)

卵子の数は、生まれる前から減り続けています

胎児期

600〜700

万個

最大数

出生時

約200

万個

すでに減少

思春期

10〜30

万個

さらに減少

毎月

約1,000

ずつ消滅

閉経前後

約1,000

まで減少

月経が始まると、毎月約1,000個の原始卵胞が成熟に向けて動き出しますが、実際に排卵に至るのは1〜数個だけ。残りは消えてしまいます。卵子は一度減ると増えることはありません。

AMHが分泌される仕組み

原始卵胞は約190日かけて段階的に成熟していきます。AMHは「前胞状卵胞」の段階で分泌されるため、その値が発育中の卵胞数を反映し、残っている原始卵胞数の目安になります。

原始卵胞

発育卵胞

前胞状卵胞

AMH分泌

胞状卵胞

成熟卵胞(排卵)

Reading Results

AMH値の目安と見方

AMHに「正常値」はありませんが、数値によって卵巣の状態の目安がわかります。年齢とあわせて総合的に判断します。

6.8以上

ng/ml

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の可能性があります。成熟しない卵胞が多数育つためAMHが高くなります。卵巣刺激の方法を工夫する必要があります。

3.0以上

ng/ml

卵胞の数としては問題ないレベルです。年齢と合わせて考えながら、妊活・不妊治療のステップアップの選択肢を検討できます。

2.0未満

ng/ml

やや厳しい状況です。40歳以上の方に多くなりますが、30代でこの値だった場合は、できるだけ早く生殖医療に取り組むことをおすすめします。

1.0未満

ng/ml

かなり厳しい状態で、45歳以上相当の卵巣予備能です。強力な排卵誘発が必要になりますが、成功率・コストパフォーマンスも考慮し、カップルによっては自然に任せる選択肢もあります。

AMHは「妊娠できるかどうか」を直接示すものではありません。数値だけで判断せず、年齢・体の状態・ご希望を含めて医師と一緒に考えることが大切です。

Quantity vs Quality

AMH(卵子の数)と卵子の質は別もの

卵子の「数」=AMHでわかる

AMHは卵巣に残っている卵子の数の目安です。年齢とともに低下しますが、個人差が大きく、若くても低い方・40代でも多い方がいます。

卵子の「質」=年齢で変わる

卵子の質は年齢とともに低下します。AMHが高くても、年齢が高ければ卵子の質は低下しており、流産・染色体異常のリスクは上がります。

例えば、こんなケース

35歳でAMHが低い場合:卵巣の年齢は35歳相当です。採卵・受精できれば、良好な受精卵になる可能性は十分あります。ただし早めの行動が重要です。

45歳でAMHが高い場合:採卵・受精にこぎつける可能性は高まりますが、卵子の質は45歳相当のため、30代のときより流産・染色体異常のリスクが高くなります。それでもAMHが高いほうが低いよりも妊娠しやすいことは確かです。

Message

妊活のすすめ — 院長より

卵巣という臓器は、思っている以上に早く老化が始まります。外来でお会いすると、20代にしか見えない35歳、30代にしか見えない45歳の方がたくさんいらっしゃいます。でも、体の中—特に卵巣は、見かけほど若さを保っているわけではありません。閉経の年齢は昔から50〜51歳といわれ、今もほとんど変わっていません。

生殖医療の現場では、30代後半から卵巣が老化し、卵子が減少して、年齢とともに妊娠率が下がっていくのは歴然とした事実です。マスコミで40代・50代の妊娠出産が伝えられても、成功例はごくわずか。誰もがそううまくいくわけではありません。

当院では生殖医療(体外受精など)は行っていませんが、専門の先生方のお話を伺うと、みなさん口をそろえて「早く始めてほしい」とおっしゃいます。どんなに医学が進歩しても、卵巣が若いほうが成績はいいに決まっています。40歳を過ぎてから考えるのでは遅く、高齢出産は合併症も起こりやすく、母体にとってもハイリスクになります。

もちろん、働く女性が自分の都合どおりに妊娠・出産できないという現実もあります。それでも、「妊娠に最適な時期は30代まで」と正しく知っておくことと、「40代でもすぐ妊娠できる」と思い込んでいることとでは、大きく違います。わかっていれば、人生の岐路に立ったとき、それを踏まえて納得のいく決断ができますし、若いうちに「凍結受精卵」を保存しておくという選択肢も生まれます。

「いつか妊娠を」と漠然と考えるのではなく、まず今の自分の状態を知り、これからのライフプランを考えること—それが「妊活」の第一歩です。少しでも多くの方が「ああ、知っていればよかった」と思わずにすむように。そう、心から願っています。

漠然と「いつか妊娠を」と考えるのではなく、まず今の自分の状態を知り、ライフプランを考えること—それが「妊活」の第一歩です。「知っていればよかった」と思わないために、まずはAMH検査からはじめてみませんか。

Check List

こんな方におすすめします

そろそろ妊娠を考えはじめた

自分の卵巣の状態(卵巣年齢)を知りたい

妊活を始めたいが、何から始めればよいかわからない

不妊治療のステップアップを検討している

将来の妊娠に備えて今の状態を把握しておきたい

生理不順があり、卵巣機能が心配

当院では生殖医療(体外受精など)は行っていませんが、AMH検査・プレコンセプションケア・各種ホルモン検査を行い、必要に応じて専門施設をご紹介します。

まず、自分の状態を知ることから。

AMH検査はいつでも受けられます(月経周期不問)。
検査料:8,800円(税込)
妊活について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。