子宮頸がんの原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンの接種を希望する方の予約を受け付けております。(ガーダシル及びシルガート9)
子宮頸がん等悪性疾患を引き起こすハイリスク型HPVのうち、16型、18型を予防するガーダシル(尖圭コンジローマを起こす6型11型も含む4価)は、定期接種とされており、現在9歳から16歳相当の方まで公費負担で接種を受けられます。杉並区の方は、保健所に母子手帳を持参して予診票を受け取ってから、ご来院ください。(要予約)
令和3年2月24日に発売されたシルガート9は、ガーダシル®(4価HPVワクチン)に含まれるHPV6/11/16/18型に加え、HPV31/33/45/52/58型のVLP(ウイルス様粒子)を含み、子宮頸がんの原因となるHPV型の88.2%をカバーします。ガーダシル®による予防効果に加え、新たに追加された5つのHPV型に関連したグレード2以上の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN2/3)、上皮内腺がん(AIS)、外陰上皮内腫瘍(VIN2/3)および腟上皮内腫瘍(VaIN2/3)の発生率に対するシルガード®9の予防効果は96.7%でした。
(MSDHPVワクチン ガーダシル/シルガード9|MSD Connect)より)
シルガード9は9歳以上の女性に、1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射します。
通常、2回目は初回接種の2ヵ月後、3回目は6ヵ月後に同様の用法で接種します。
年齢の上限はありませんが、35歳頃まで有効性があると考えられています。
シルガード9の効果は、ヒトパピローマウイルス6、11、16、18、31、33、45、52及び58型の感染に起因する以下の疾患の予防です。
・子宮頸癌(扁平上皮細胞癌及び腺癌)及びその前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)1、2及び3並びに上皮内腺癌(AIS))
・外陰上皮内腫瘍(VIN)1、2及び3並びに腟上皮内腫瘍(VaIN)1、2及び3
・尖圭コンジローマ
効能・効果に関連する接種上の注意
(1)HPV 6、11、16、18、31、33、45、52及び58型以外のHPV感染に起因する子宮頸癌又はその前駆病変等の予防効果は確認されていません。
(2)接種時に感染が成立しているHPVの排除及び既に生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できません。
(3)本剤の接種は定期的な子宮頸癌検診の代わりとなるものではありません。本剤接種に加え、子宮頸癌検診の受診やHPVへの曝露、性感染症に対し注意することが重要です。
(4)本剤の予防効果の持続期間は確立していません。
<引用>
添付文書
シルガード9接種費用
1回28000円(税込み)
+初診料 3300円 再診料1100円
3回分前納+初診料 87000円
電話にてご予約ください(03-5377-0834)