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婦人科 産婦人科
HPVとHPVワクチンについて

◇20〜30代女性に急増している子宮頸癌
今、女性の癌の中で何が一番多いでしょうか?ご存知の方も多いと思いますが、乳癌です。では二番目は?それは子宮頸癌。子宮頸癌は、女性の癌の中では乳癌に次いで、発症率も死亡率も高い癌です。世界では約2分に1人、日本では1日7人が死亡、年間ではおよそ2400人が亡くなっています。最近は20〜30歳代に急増し、生殖年齢である若い女性が子宮摘出により妊娠出産ができなくなったり、亡くなったりして、大きな問題となってきています。

◇子宮頸がんの原因HPV
子宮頸癌の原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)という病原体の感染です。HPVは人の皮膚・粘膜に普通によくいるウイルスで、100 種類以上の種類があります。このうちの15種類ほどが子宮頸癌を引き起こし、ハイリスク型HPVと呼ばれています。ハイリスク型のHPVに感染すると、癌抑制遺伝子が正常に働かなくなってしまい、異常細胞が増殖を続けるため子宮頸ガンのリスクが高くなるのです。ハイリスク型の中でも16型、18型が多く、日本では子宮頸がんの約60%で検出されます。
HPVは殆どが性交渉により感染します。ごくありふれたウイルスで、女性の八割は一生の内に一度はハイリスク型HPVに感染するといわれています。感染しても多くは一過性で自然にウイルスが排除され、およそ3年以内に約九割が治癒しますが、一部の人で持続感染が起こり、そのまた一部が進行して数年から数十年を経て癌になっていくと考えられています。HPVに感染してもすぐには癌にならないので、子宮頸癌検診によりその間に見つけて治療することが可能です。

◇HPVワクチン
しかし、一番確実なのはHPVに感染しないこと。そのHPV感染予防となるワクチンが出来たのです。世界では100カ国以上で接種されています。日本では昨年12月22日に、16型と18型の2つのハイリスク型HPVに有効なワクチン(サーバリクス?グラクソ・スミス社)が発売になりました。ワクチンは既に感染しているHPVを排除したり、前癌状態や癌を治すことは出来ませんが、対象とする型のHPVの感染をほぼ完全に予防し、その結果、子宮頸癌のリスクを約70%減らすことができるとされています。(100%でないのは、ワクチンが予防できる型(サーバリクスでは16型と18型)以外の HPVによる子宮頸癌や、腺癌など扁平上皮癌以外の癌は防げないからです)。

◇ワクチンを接種できる人は?
ワクチンは10歳以上の女性なら誰でも受けることが出来ますが、最も効果が高いのは性交開始前の10代です。日本産婦人科学会・日本小児科学会・日本婦人科腫瘍学会の3学会から合同で昨年10月16日に発表された「HPVワクチン普及に関するステートメント」では、「11歳から14歳までの女子に対して優先的にHPVワクチンを接種することを強く推奨する」また、「11〜14歳でワクチン接種を受けることが出来なかった15歳から45歳の女性に対してもHPVワクチンの接種を推奨する」としています。性交渉開始前に接種することが重要だからなのですが、さらに、10代半ばの女子では最も免疫反応が良くおこり抗体が十分に産生されるという理由もあります。といっても、15歳以上でも既に性交渉があっても、効果は十分期待できると考えられています。

◇ワクチン接種方法・副反応
筋肉内注射を、3回行います。1回目の注射のあと1ヵ月後と6ヵ月後の合計3回です。3回接種することによりおよそ20年の予防効果が期待できるとされています。注射の痛みや局所の腫れ、熱感などがありますが、重篤な副作用はほとんどないようです。

◇接種費用
ステートメントでは公的補助、特に11歳から14歳までの全女子に対して全額公費負担を、また15歳以上の女性に対しても一部公費負担を要望していますが、現在のところ、まだ実現はしておらず、全額自己負担です。当院での費用は以下のとおりです。
18歳未満   3回 47000円 1回16000円
18歳以上   3回 50000円 1回17500円
(当院に初めて受診される方は別途初診料3150円がかかります。当院で、先に子宮癌検査や他の診察を受けた方からはいただきません。)

世界ではすでに、10歳前後から15歳くらいまでの全ての女子に公費でHPVワクチンを接種している国がいくつもあります。「私はもういいわ」と思われる方も、お嬢さんがいらしたら、お嬢さんへのワクチン接種について一度ぜひ考えてみてください。

※予約制です。ご希望の方は電話でご予約ください。
なお、この文章は、小田急レディスクラブ会報誌『フェミナス 』9-10月号に掲載した中島由美子のコラムから一部転用しています

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