婦人科 産婦人科
■妊娠とインフルエンザワクチン
今年は杉並区ではすでにインフルエンザが発症しています。
妊娠中の方は、できるだけインフルエンザワクチンを受けるようにしましょう。妊娠中は呼吸器系や循環器系の機能が亢進しており、また、子宮が大きくなることから肺の容積が小さくなっています。
そのためインフルエンザにかかると非妊時よりも悪化しやすく入院率も死亡率も高くなるといわれています。
胎児に対するワクチンの影響は、従来の研究では報告されておらず、妊娠中のインフルエンザワクチン接種は危険性よりも有益性のほうが上回ると考えられます。ちなみに、アメリカでは妊娠中いつでも(妊娠3ヶ月未満でも)ワクチンを推奨できるとしています。
妊娠 3ヶ月未満は自然流産が起こりやすい時期でもありますので、ご心配な方は4ヶ月に入ってからでも良いと思います。ただし、すでに保育園や幼稚園以上のお子さんがいらっしゃるご家庭では、園や学校で流行したときにお子さんから感染する危険がありますので、ご家族全員で早めの予防対策をとられることが必要と思います。
ワクチンは二回接種が推奨されます。ご希望の方は受付までお申し出ください。