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中絶手術について

 妊娠、出産は、「1人の人間を産み育て上げる」という大きな責任を伴うもので、妊娠した女性の一生に影響する重大な出来事です。自分と生まれる子供と、二つの人生について重い決心を促されるのです。十分に整った環境で出産に望める場合は良いでしょう。けれども、あらゆる人生のシチュエーションによっては、一つ一つの人生の歯車がうまくかみ合わないことがままあります。年齢的にまだ親になる準備ができていない場合、経済的にやっていけないと思われる場合、そもそもパートナーとの関係自体に問題がある場合。あるいは、自分のキャリアにとってマイナスである場合。いろいろなことで妊娠をあきらめざるを得ない女性がたくさんいらっしゃいます。できれば、望まない妊娠は、きちんとした避妊で避けたいものですが、100%の避妊は存在しないのも事実。運悪く、望まない妊娠をしてしまったら、出来るだけ早い時期に手術をすることになるでしょう。当院の考え方は、プロチョイス(妊娠初期においては、産むか産まないかの決定権は女性が持っているという考え方)です。あなた自身の人生を良く考えて、これしかないのであればきっぱりと決心しましょう。そして後ろ向きにならないでまっすぐ前を向いて、また歩き出しましょう。そして、二度とこんなつらい思いをしないですむように避妊についても相談しましょう。

当院における中絶手術について。妊娠週数によりかわってきます。処置の時はあらかじめ痛み止めを用い、不安を除く工夫をし、極力、気持ちや体に負担がかからないよう配慮しています。

1)妊娠11週まで :一般的には、 前日または当日、子宮の入り口に、子宮頚管拡張材(ラミナリア、ダイラパンなど)を挿入、数時間から一晩かけて、ゆっくりと子宮の入り口を開きます(子宮の裂傷をふせぐため)。その後、この拡張材を抜いて、吸引やかんし(子宮内容物を引っ張り出す器具)を持ちいて手術します。妊娠5週未満であればほとんど吸引のみで手術できます。出産経験のある人は頚管拡張材の処置をしなくても手術できる場合があります。手術の時は全身麻酔です。点滴、酸素投与とモニターを行いながら行います。手術時間は10分程度です。手術中は痛みも意識もありません。日帰りです。

2)妊娠12週以降: 胎児が大きくなるため、出産のように陣痛をつけて胎児を子宮から娩出方法をとります。原則として2日から3日の入院が必要になります。前日または前前日に子宮頚管拡張材をいれ、週数に応じて、2回から3回入れなおします。(より大きく子宮の入り口を開かなければいけないので。)当日は、早朝より、プレグランディンという膣座薬を膣に入れます。これにより、陣痛が起こり子宮口が開いて胎児が娩出されます。娩出されるまで、3時間ごとに挿入しますが、2から3回の挿入で終わることがほとんどです。一日に5回挿入しても娩出にならないときは、いったん休んで翌日やり直します。

◎手術の危険性    子宮頚管拡張や子宮内操作による子宮損傷、感染による子宮内膜炎、腹膜炎など

◎手術の後遺症    母体保護法指定のある施設で指定医師が行う限り、医師の指示に従っていれば、後遺症がおこることはまずないでしょう。しかし、手術が度重なると、子宮内膜が薄くなり不妊症の原因になったり、子宮外妊娠が起こりやすくなることは考えられます。くれぐれも手術を反復しないことが大事です。

◎費用    妊娠5週105000円(消費税込み)から(週数その他により金額はかわります。)

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